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11月24日

穏やかな天候が続いていましたが、今週から寒くなるそうですね。
紅葉を求めて箕面の滝まで自転車で走ってきました。
残念ながら、目の覚めるような赤い紅葉を目にすることはできなかった…
紅葉の途中から茶色くチリチリと枯れて落葉しているようでした。
毎年毎年美しく色づいてくれるわけではないのですね。
条件が整わないと美しい紅葉には出会えない、それもまた風情があっていいなぁと感じました。

コロナの感染者数が減り続け、11/23には関西2府4県で大阪府のみの5名という数字で驚きました。
もう大丈夫だと言ってもよいような数字です…
それにもかかわらず、私たち日本人はマスクを欠かさず手洗いうがいを実行し、用心しています。
家庭ごみを出すとき、玄関からほんの3メートルの距離なので私はマスクをしていなかったのですが、ご近所の人はマスクをしていて驚きました。
現在ヨーロッパで再び感染拡大しているというニュースを見るたびに、そして自由を奪うなというデモが繰り返される映像を見るたびに、日本人の気質というものを考えさせられます。
利点もあるけど、それが欠点として作用することもあり、コロナが収束した折には多くの考察や研究がなされるであろうことに関心を寄せています。


今日は20年以上前に亡くなった父のことを思い出していました。
父は体調が悪くて診断を受けた時には、がんが進行し余命いくばくもないことが分かりました。
当時は関西に暮らしておらず、週末に子供を夫に預けて、たびたび大阪の父のもとに行きました。
父自身も余命を知り、治療について多くの本を読み、自らがどのように最後を過ごすか考えていました。
私も妹も泣いてばかりいましたが、できる限り会いに行き父と話しをしました。
父がしばらく入院していたとき、夫が突然
「大阪に出張になったから、お義父さんの病院にお見舞いに行ってこようかな…」
と言いました。最後に会っておいた方がよいのかな、と思ったのでしょう。
私は咄嗟に
「父はひどく具合が悪くて誰にも会いたくないから、やめておいて。」
と言いました。
それほどひどい状態だったわけではありません。話もできる状態でした。
でもその時に、病室で病気と向き合い失意のどん底にいる父に対して、夫が自分のことばかり、父とは関係のないことばかりを一方的に喋って、頷こうにも困惑している父の様子がありありと目に浮かんだのです。
それで咄嗟に、今度ばかりは遠慮して、と強く思ったのでした。
それから父が自宅に戻り最期のときを迎えるまでの日々は、それほど長くはありませんでした。

父が亡くなった時、夫の申し出を断り最期の別れをさせなかった自分を何度も責めていました。
なんて意地悪なのだろうと悔いつつも、父に嫌な思いをさせたくなかったと言い訳しつつをずっと心の中で繰り返していたものです。
あの頃、誰にも説明できない夫への違和感が何なのか知らなかったけれど、「夫は死に直面している人への配慮はできない」と直観的に思ったのです。
今になっては、私の判断は悔いるどころか正しかったと胸張って言えます。
夫とて、最後の別れをすることなど彼にとって大して意味のないことだろうから忘れていると思います。
遠い昔のこと、困って悩んだこと、孤独で寂しかったことが時々思い出されます。
常に満たされなかった気持ちをずっと抱えていた、なんて辛いですよね。
いつもは、過去は振り返らず先を見つめていこう、と自分を励ましていますが、秋の夜長にふと感傷的になってしまいました...
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10月26日

めっきり寒くなり、先週は急いで冬服や毛布を取り出してきて、一気に晩秋へと季節が進みました。
つい最近まで30℃だったのに…
コロナ感染者数も信じられないくらいに軒並み下がり始め、これまた戸惑ってしまいます。
このまま小さな波の繰り返しで収束していってくれることを願うばかりです。

皆さま、お元気ですか?
私は9月にワクチン接種を無事に終えることができ、少し安心な気持ちになっていますが、今まで通りに感染予防に気をつけて生活していこうと思っているところです。
出かけやすい季節になったので、これからはなるべく外出して、秋の空気を胸いっぱい吸いたいと思っていた時に、「JR西日本関西どこでもきっぷ」という案内を見つけました!
新幹線も特急も乗り放題で2日間で¥10,000、というお得な切符です。
上手に使うのは、なかなか難しそうですが、机上の旅をあれこれ考えるだけでも楽しめます。

昨年から始めた自転車も走りやすい季節になったので、再開しようと地図を眺めています。
目的地までどの道を走ろうか、なるべくなら遠回りしても街道を辿ってみたいなど、旅の夢が広がります。
先日、コロナ禍でミシンと自転車が爆発的に売れた、という新聞の記事を目にしました。
それはまさに私でした。
他の人もこの環境にあって一人で楽しめることを模索した結果が同じなのだ、と妙に納得しました。

夫とは平穏な毎日が続いています。
暮らすエリアを分けていること、家事分担していること、互いに全く干渉しないこと、などを徹底しているので、私も一人で生活しているような心地です。
夫は一方的に自分の話だけは聞いてほしい人なのですが、妻は聞く耳持たぬという固い姿勢なので、シルバークラブのお仲間さん相手に発散していると思います。
彼はとても真面目で地域活動に忙しく、中心的存在になって重宝されているようです。
そのためか、お礼にとビールや野菜をもらってきたりもします。
それを私がいただいて、恩恵を受けています。
夫が自分を活かせるところに収まって、本当によかった。
夫にそんな老後が訪れるとは、家族の誰もが想像できませんでした。
夫自身は、そのことを有難いとか嬉しいとか感じている様子もなく淡々としていますが、私と子供たちは喜びながらも驚いているのです。
それにしても、もし反対に私がシルバークラブで忙しくしていたとしても、
「妻が地域で仲間を得て、生き生きと活動できて良かった」などとは、夫は露ほどにも感じないでしょう。
夫はある意味、家族のそうした温かい支援を受けて幸せだ、といえると思うのです。

9月22日

先週から川沿いの土手に彼岸花が咲き始めていました。
お彼岸の時期と重なるように、今日は鮮やかだった赤の花色が少しだけ褪せていました。
何の気配もないところに突然花茎が伸びて花だけを派手に咲かせる彼岸花が、私はむかしから好きでしたが、どういう訳か不吉な花の烙印を押されているようで、大っぴらに愛でることが憚れるような気がしていました。
でもそれは毒があるからとか、お彼岸の墓参りの時に毒々しく咲いているからとか、人々が勝手に解釈したものですよね。
自分が好きなモノは、迷信や人の言葉に左右されずに自分の感覚で受け入れよう、と思い直した今年の秋でした。

皆さん、お元気でしたか?
今年の夏はコロナ感染拡大のニュースに振り回されました。
今まで経験しなかった感染者数を記録し、自宅療養者の数が増え続け、誰にも診てもらえず病状が進行してしまうことが怖ろしいです。
現在は感染の波は徐々に減り始めていますね。
昨年コロナ感染が拡がり始めたころ、専門家が波は何回もやってくる、と解説していました。
でも私は俄かには信じられなかった。
そんな長い期間、何度も感染の波にさらされるなんて、収束には3~5年かかるなんて…
それほど長く何度も危機に陥るとは、私には想像できなかったです。
ところが今では、また波がやって来ることを他の国の感染状況を見ても、日本の状況を振り返っても、予想できるようになりました。
60代の私は家でじっとしていればよいけれど、若い人たち、現役の世代の人たちにとっての大切な貴重な時間が、不自由になっていることがとても気がかりです。

この夏はちょっとした問題が起こり、私は考え込んで悩む時間が多かった。
過去の出来事を思い出したり、将来に起こることを案じてみたり、自分の気持ちはどうなのか何度も確かめてみたりの作業を 夏の間じゅうしていた気がします。
遠くに暮らす成人した子供たちにも話したり、親戚の人にも電話してみたり、友人にも相談したりしながら、ようやく気持ちも定まり悩むことから解放されました。
先ず初めに夫に告げるべき家族の問題でしたが、彼からの意見も感想もないのは分かっていたので、自分の方針を決めてから、その問題について伝えました。
彼は「ひぇーっ!」と素っ頓狂な声を発しただけでした。
それだけ。
言葉でも声でもなくて、目の前にカエルが飛び出してきてびっくりして発するような「ひぇーっ!」と同じでした。
普通だったら、理由を聞いたり、どんな気持ちなのか尋ねたり、他の家族の意見はどうなのかと心配したり、などなど聞くこと考えることはたくさんあるはずです。
でも「ひぇー!」だけでした。
それ以降も何もなし。何ごともなかったように彼は日常をこなしています。
家庭を築いている30代の息子が心配して私に電話してくれた時に
「それでお父さんは何と言っているの?」
と聞きました。私は
「お父さんには伝えたけど、何の反応もなし。意見も感想もなし。」
と答えました。すると息子は
「そんなわけないやろ!お父さんだって心配して、ちゃんと考えているに決まっている!」
と母親の私を呆れたように叱りつけました。
(息子よ、そんなわけあるんだよ)と告げたいところでしたが、12歳までしか父親と一緒に暮らしたことがない息子が知るはずもありません。

私は久々に、人々のこういった反応に長年振り回されてきたのだな、と思い出しました。
家族に無関心なはずはない、黙っているけどちゃんと考えている、口には出さなくても理解してくれている、ちゃんと見ていてくれる、などなど。
夫のことで悩んで相談する度に、親切な人たちからこのような言葉で励ましてもらいました。
そのあと、いつも自分を責めていたことも。

今は夫との関係で傷ついたり辛い気持ちになることは全くありません。
夫の事情がよく分かっているので、彼にできないことは期待しないからです。
その代わり、彼が得意とすることを頼むようにしています。
彼のできることを見極めて、気持ち良く共同生活できるようにするのが今の課題です。
それは概ね上手くいっています。
残念ながら、他のご夫婦とはひどく異なっていて理解されないだろうけれど、それで上手くいっていれば他と比較することは無意味だと思っているのです。




8月22日

皆さん、お元気ですか?
全国でコロナ感染拡大が加速し、またたく間に1日の感染者数が25,000人を超えました。
医療逼迫と言われながらも、街の雰囲気はのんびりした印象です。
緊急事態宣言が長すぎて、緊急事態が日常となり、すっかり慣れてしまっているのですね。

頼みの綱はワクチンの普及というのに、60代の私はまだ未接種です。
暮らしている自治体の対応がすこぶる遅れていて、ようやく8月の接種予約を得て胸をなでおろしていたのに、その日に限って大雨警報が出て中止になりました…
また始めから予約の取り直しで、9月になってしまいました。
2回の接種を終えるまでは、更に用心を重ねようと考えているところです。

感染するとしたら、夫からの家庭内感染しかないのですが、家の中ではかなりのソーシャルディスタンスがあるのでリスクは低いかもしれません。
でも夫が自宅療養になったら、私も感染するかもしれない…
地域のシルバークラブは相変わらず続けられています。
少しくらいお休みにしてもいいのに、と私は何度も思うのですが、夫は「みんな、ワクチン接種終えてるから大丈夫や」と意に介しません。
私ひとり気持ちを引き締めて、とにかく9月末まで今まで以上に慎重でありたいと考えているところです。

家で過ごすか、付近を散歩するか、時には一人で遠出して散策するかの毎日を送ってきましたが、すっかり慣れて元の生活には戻れない自分になっていることを最近ひしひしと感じます。
一日の時間の流れがゆったりしていて、時間に追われて焦ることもなく、人に流されることなく合わせることなく、自分軸でやりたい事だけに向き合える贅沢を噛みしめています。
今年の夏の始めに梅干しを漬けました。ラッキョウも。どちらも初めての経験です。
新生姜を漬けたり、実山椒を炊いてみたりもしました。
こういう季節の手仕事は、気持ちを豊かにしてくれることに気づきます。

庭の小さな畑にナスやきゅうり、トマト、三度豆、ピーマン、ズッキーニ、、ゴーヤ、オクラなどの野菜の苗を植えました。
朝採り野菜で、夏野菜の半分は賄うことができたように思います。
以前野菜を植えたとき、大量のコガネムシが発生し、葉っぱを食べ尽くされた苦い経験がありました。
今年はほとんど見かけなかったので、それでたくさんの野菜が実ったと思います。
そう思っていたら、先日庭先でスズメが何やら虫と格闘しているのを見かけました。
よくよく観察してみると、コガネムシです。
スズメは雑食だけど、コガネムシも食べるらしい。
庭に飛んでくる見栄えの良いメジロにはひときわ心を動かされていましたが、雀さんも大切にしようと反省しました。

今年の夏は、昨年から始めた服作りにも楽しく集中していました。
洋服は自分サイズを身に付けられるので、とても気に入っています。
出来ばえは悪くても、自分の好きな色や柄の布地とデザインにするので、着心地と気分が良いのです。
服だけでなく、フェイスカバーやアームカバーなども作り、マスクやカバンも手作りで、出かけるときにふと考えると、既製品は靴だけだったりしています。
その上、コロナ感染が心配で美容院に行き辛くて、家でセルフカットするようにもなりました。
見よう見真似で鏡を駆使しながらですが、これも自分の好みの長さや髪型になり、気に入っています。
もはや自給の生活に突入しています。
それもこれもコロナ自粛で余儀なく得られたものです。

マイナスであってもプラスになるように、状況を見極めて自由に変化していくことを 身を以て学んでいる状態です。
私には子供も居なくて、夫とも距離を保つことができて、年金生活者なので、こういうことも可能になっているのだと思っています。
育ち盛りの子供さんがおられる方、夫に振り回される環境に身を置く方、仕事を失いそうな方....
殆どの方が、コロナ感染拡大に翻弄される日々を送って困っておられるだろうと懸念しています。
あじさい会の再開をいつにしようかと、いつも考えていますが、なかなか目途が付きません。
コロナが収束したら必ず始めますので、それまでどうかお待ち願います。

7月21日

今日から学校は夏休みですね。
「4連休、夏休み、お盆休みにどこにも出かけないでください」としきりにアナウンスされるのを聞くと辛くなります。
せめて「子ども連れはいいけれど、大人だけのグループは控えて下さい」などと言ってくれればいいのに、と思ってしまいます。

そして、またしても猛暑。
今日の予報では体温かそれ以上の気温。
もはや「今年の夏は暑かった」という言葉は通用しなくなっています。
毎年のように、夏の長い期間の猛暑が続いています。
他の国では更に高温で山火事も起こるようになっていて、それが珍しい出来事ではなくなっているのが怖いです。
日本だけでなく大雨による土砂崩れや川の氾濫・洪水などで、かつて経験したことのない自然災害が起こっています。
コロナウィルスもその一環にあり、今までの営みが変わろうとしていることをひしひしと感じます…

私は人と会わない毎日を続けていますが、ときどき疲れます。
先日、昨年まで通っていたダンス教室の知り合いが
「7月から新しいステップが始まるし、そろそろ来ませんか?」とメールくれました。
そこは緊急事態宣言でも変わらず続けられていて、辞めたのは私だけでした。
山登り仲間のラインでも、皆さんそれぞれが泊りがけのあちこちのツアーに参加して、山の写真を送ってくれます。
私も登山がしたいけれど、行けないのです。
単独登山なら安心だけど、知らない人とのツアーに参加することにためらいを感じてしまいます。
でも一人で山に登れる器量はないし…
人それぞれの考え方があるので、自分の信じるように行動すべきだと思っていますが、ときどき弱気になることがあります。

仕事で出かけることもなくなり、家での生活もそれなりに充実させてきましたが、なるべく外に出かけようと考えていたときに、「青春18きっぷ」の販売広告が目に留まりました。
JRが乗り放題という期間限定のチケットですが、5回分を使い切ることは日程的にも難しかったので、今まで買えないでいました。
今年の夏の予定は何も無いので、存分に有効活用できそうです。
それでちょっと気になっていた遠い所を考えて書き留めていくうちに、楽しくて心が晴れていくのが分かりました。

小さな日帰り旅を5回もできるなんてワクワク感でいっぱいでしたが、ふと「夫にも1回くらい貸してあげてもいいな」と思ったのです。
それで夫に
「今年初めて青春18きっぷを買ったから、どこか行きたいところあったら使ってくれていいよ」と声をかけました。
そしたら返ってきた言葉が
「このコロナ感染の時期に出かけるなんて、どうかと思う」
と責めるように言いました。

夫はずーっと、町内会のシルバークラブで毎日毎日出かけて、人と集っています。
誘われるままにおよそ興味や関心などないであろう、麻雀や俳句、グランドゴルフなどなど、全てのシルバークラブに参加しているようです。
その上婦人手芸部の受付手伝いなどにも駆り出されています。
さらにしょっちゅう町内会の役員会議にも出席しています。
皆さんマスクして感染に気を付けているから大丈夫なのかもしれませんが、一人で列車に乗って散策に出かけるよりはリスクが大きいのではありませんか?
私はとてもムッとした気分になって、今でも引きずっています。
声などかけなければよかった。
夫も喜ぶかしら、なんて思わなければよかった。
自分がワクワクした気分をお裾分けしよう、なんて親切心を起こさなければよかった、と反省しました。
関わらないように淡々と生活していると、何の問題も起こらず平和でした。
うっかり忘れていました…

今年の夏は、一人で小さな日帰り旅を楽しむつもり。
もちろん私なりの感染対策に注意しながら~

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