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3月30日の会

3月30日あじさい会

<参加資格>
夫がアスペルガーもしくはアスペルガーかもしれないと悩んでいる妻
(女性だけの会です。お子様連れはお断りしています)

<日時>
2018年3月30日 (金曜日)
9時45分〜12時 (9時35分開場)
始めにルールの説明をするので、遅れないようにお願いします。

<場所>
大阪市立青少年センター ココプラザ (大阪市東淀川区東中島1-13-13)
http://kokoplaza.net/access.html
会議室 803

<会費>
初めての方 500円、2回目の方 300円

参加ご希望の方はコメントにてご連絡ください。
アドレス記入される場合は、「非公開コメント」にチェックして下さい。

<お知らせ>
 参加希望者数が予定を上回ってきましたので、申し込みを終了致します。


満席になっていますが、直前のキャンセルなどもあるので、お問い合わせくだされば参加できることもあります。

3月30日の会を終えて

恒例になった会のあとでの桜散策。
今年は満開の桜日和に恵まれ、大川沿いの桜並木を満喫できました。
ときおり花吹雪も舞い、向こう岸の桜も眺めつつ、お喋りしながらのんびり歩けて、気持ちの良い一日となりました。

今回は初めての方7名を迎え、15名でお話しました。
子供さんが小さい若い方から、夫婦二人暮らしになった方まで、幅広い世代のお話を伺うことができました。
お一人ずつの話す時間は短く、そして個々の事情は少しずつ違っていますが、誰にも話せなかったこと、理解してもらえなかったことが、ここでは大きな頷きで共感してもらえる安心感があります。

とくに子育て世代の若い人のしんどさが深刻です。
ただでさえもワンオペ育児という言葉が使われるようになり社会問題になっていますが、妻を精神的に支えることができない夫の場合は、より深刻です。
子供の育児上の問題も家庭の問題も全て妻一人で抱えざるを得ず、そのことを認めて言葉をかけることができない夫。
悲しくて孤独で辛い気持ちでも、休むことなく子供を育てていかなくてはいけない。
心も身体も折れそうになりながらも必死で踏ん張っている若いお母さんの話を聞いていると、本当に胸が痛いです。

いつだったか私が30代の頃、小学生から幼児までの3人の子育て中の出来事を思い出しました。
夫は穏やかで、申し分のない人のように見えますが、私の気持ちに沿ってくれたことはなく、相談したり他愛ない話をすることができなかった。
子供のことを夫婦でお喋りすることもなかった。
でも当時は夫の何がおかしいのか、さっぱりわからず、私のいびつな捉え方のせいだろうか、夫は言葉にするのが苦手なだけで何でも分かっていてくれる、などと思い込むようにしていました。
そうしないとやっていけなかったのでしょうね。
真実から目をそらしていたのだろうと今では考えています。

ある日、薄暗い洗面所の鏡に人影が見えました。その時、ギョッとしたのです。幽霊がいると思って。
よくよく見ると30代の私でした。あまりに暗い顔、髪は乱れ、生気のない表情、どんよりした目元。結婚前の生き生きとして明るかった面影など微塵も残っていなかった。
子供のことを相談しても空返事ばかりで相手にされず、話し合おうとしても的を得ず、他の誰にも理解されないことで心が常に重かった。
そのときに、小さな3人の子供にこんなお化けのような顔で接してはいけないと痛感したのでした。
かと言って、その後明るい顔で過ごせたかというと、それは難しいことです。
心が暗いのに明るい表情などできない。せいぜい気を付けようと心に留めるだけでした。

子育てが過ぎてしまえば、ギリギリのところで何とか月日が経ち子供たちは巣立っていったと思えるけれど、夫婦間のしっくりこない関係性が子育てに影響しなかったとは言い切れません。
何かあるたびに責められるのは妻ばかり。悲しいことに子供から責められることもあります。
夫が責められないのは、反応がないから。聞く耳を持たないから。

カサンドラの妻は、とてもしんどいのです。
もし近くに一人で頑張っている若いお母さんがいたら、声をかけて欲しい。
親切にしてあげてほしい。
ほんの少しの優しさでも痛いほど有難いのです。
皆で少しずつ支えていけば、ずいぶん生きやすくなります。
それがまた子供たちに与える影響も少なくなっていきます。

4月から2か月の休みを取りますが、病気ではありません。ご心配のメールなどをいただき、ありがとうございました。
長い旅に出てリフレッシュして帰ってくるつもりです。心を裸にして新しい感覚感情を手に入れたいと思っています。
いくつもの新しい出会いによって、常に生まれ変わりたいものです。





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3月5日の会

3月5日あじさい会

<参加資格>
夫がアスペルガーもしくはアスペルガーかもしれないと悩んでいる妻
(女性だけの会です。お子様連れはお断りしています)

<日時>
2018年3月5日 (月曜日)
9時45分〜12時 (9時35分開場)
始めにルールの説明をするので、遅れないようにお願いします。

<場所>
大阪市立青少年センター ココプラザ (大阪市東淀川区東中島1-13-13)
http://kokoplaza.net/access.html
会議室 803

<会費>
初めての方 500円、2回目の方 300円

参加ご希望の方はコメントにてご連絡ください。
アドレス記入される場合は、「非公開コメント」にチェックして下さい。

<お知らせ>
 参加希望者数が予定を上回ってきましたので、申し込みを終了致します。


満席になっていますが、直前のキャンセルなどもあるので、お問い合わせくだされば参加できることもあります。

3月5日の会を終えて

満席のお申込みをいただいていましたが、季節の変わり目のせいか欠席が多くなりました。
初めての参加者4名をお迎えし9名でお話しました。
自己紹介で3分、そのあと10分ずつお話していただきました。
たっぷり話せた感がありました。
互いを知るにはちょうどよい人数となり、会が始まる前のピリピリした緊張感は、しだいに薄れていきました。

ある人が夫に違和感を抱いたエピソードを話すと、面白いことに他の人もそれに関連することを思い出されるのか、似た経験のエピソードを話されます。
私もすっかり忘れていたことを思い出しました。

それは飼っている亀さんのことです。
その亀は20年前に、幼稚園児だった息子のために、夫がスーパーで買ってきたものです。
夫は買ってきただけで、世話をして可愛がるのは、もっぱら子供たちと私でした。
今でもその亀は健在で、一緒に暮らしています。
一切のお世話は私がしています。

10年ほど前、亀さんを5階のベランダで日向ぼっこさせていたら、いつの間にか柵の隙間から落ちてしまった事がありました。
亀がベランダにいないことに気付き、私は悲鳴を上げてマンションの下の草むらを探しに出かけました。
ちょうど休日で夫もいたので一緒に探してもらうことにしたのですが、必死の形相で取り乱している私とは対照的に彼は淡々とした様子でした。
私に頼まれたから探す素振りをしているだけのように感じました。
もし道路に出てクルマに轢かれたらどうしよう、食べるものがなくて干からびてしまったらどうしよう、冬になって寒さで凍えたらどうしよう、さまざまなことが頭に浮かぶと同時に、ペットだった亀さんの愛くるしさも思い出し胸がつぶれそうでした。
探しても探しても見つからなかったので、マンションの入り口にチラシを貼ることを思いつきました。
ちょうどその時に親しい友人から電話があって行方不明の亀の事を話すと、チラシをすぐに作ってあげると言ってくれました.
すぐに写真入りの分かりやすいチラシを 友人のご主人が考えて作って送ってくれました。
彼は私の亀を知っており可愛がってくれていたのです。

その日の夕方にチャイムが鳴り、マンションの住民であるご夫婦が亀をもってニコニコ顔で訪ねてくれました。
「探しているのは、この子ですか?」と笑顔で言ってくれた時は、安堵して涙がこぼれそうだった。
亀さんが手元に戻ってきて飛び上がるくらい嬉しくて、すぐさま友人に電話して
「ご主人の描いてくれたチラシのおかげで、亀さんが見つかった!」と喜びの報告をしました。
友人と友人のご主人も私同様、とても喜んでくれました。
「写真入りのチラシを直ぐに作ってくれたから、亀さんが帰ってきた」そのことを友人夫婦に感謝し、彼らと喜びを分かち合いながら興奮していました。
電話を切ってから夫を見ると、彼は戻ってきた亀さんを見ることもなく何事も起こらなかったかのように相変わらず淡々とした表情のまま。
私が喜びを口にしても、そのことに応えてくれることもなかった。
そして私が「亀を見つけてくれた人に、何かお礼の品を持っていかなくては」と言ったら
「そんな必要ない」と固く答えて反応しただけだったのです。
もちろんのこと、夫には必要ないと言われてもお礼の品をお渡ししましたが。
夫がペットの亀に関心がなく好きでないだけの話だ、とあの時は思っていました。

その後に引っ越しで亀さんと一緒に飛行機に乗ることになりました。
プラスチックケースに入れて空港を歩くと、子供たちが寄ってくるのです。
すると驚くことに夫は、わざわざ亀さんをケースから出し子供たちに見せて、自分も亀の頭を愛おしそうに撫でたりしているのです。
さも自分の大切なペットであるかのように振る舞い、亀さんについての話をするのです。
ものすごく違和感があった。
家で亀など存在しないかのように無関心なのに。

もう一度、夫の同じ行動を見た。
それは家のリフォームで、たくさんの職人さんが家を出入りしているとき。
リビングに置いていた亀さんの飼育ケースが邪魔で玄関先に置いた。
すると夫は用事もないのに、亀ケースの前にしゃがみ込んで、亀さんの名前を呼びながら頭を撫でて「おー、よしよし」と話しかける素振りをするのです。
玄関を通りかかる職人さんがいる時を狙って。
お義理で職人さんは「亀ですか?」と話しかけてくれます。
それを待っているかのように「ええ、可愛いんですよ。飼い始めてもう10数年たちます」などと自分のペットのように言うのです。
何かとてもちぐはぐでおかしい、と大きな違和感をもった。

このことは私が直接に辛い目にあったり困ったりしたわけでもないから、見過ごしていけばよいのだろうけれど、これに類することが日常茶飯事的にあるのです。
アスペルガーの人と暮らすというのは、こういう微妙なズレの連続といっても過言ではない。
そしてそれは一緒に暮らしているパートナーにしか分かり得ないことなのです。
それらの、言葉で説明しにくい、目には見えない、他の人には理解しづらい事柄のつみ重ねで、自分の軸が少しずつ狂っていくのがカサンドラ症候群なのです。
だから夫を理解しようとか、夫と同じ目線になってみようとか、夫に注意して直してあげようなどと決して思ってはいけないのです。




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