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1月23日

新しい年が明けて、もう久しい時間が流れてしまいました。
2021年がよい一年であって欲しい、と心から願っています。

2021年正月ほど、淋しい気持ちで過ごした日々はありませんでした。
遠方に暮らす子供たちは帰省せず、正月準備も買い物も掃除もせず、日常と全く同じ日を迎えただけでした。
それでも何かせめて違う日を感じたくて、初日の出を散歩がてら見に行くことに決めました。

今まで60年余り生きてきて、私は一度も初日の出を見たことが無かったのです。
元旦の朝はお料理の準備で忙しいので、早起きして日の出が見える場所まで行くという考えがまるで浮かばなかったのだと思います。

いつもの散歩コースの河原まで出かけると、土手にはたくさんの家族連れや夫婦連れ、若い人たちのグループが居ました。
ぞろぞろと皆が集まってきていました。
大勢の人が、橋の上で、土手の上で、または河原で今か今かと日の出を待っていました。
私も少しでもよく見えそうな場所を探しながら歩いて、初日の出を待ちました。
土手の上とはいえ、マンションが少し邪魔をしていましたが、太陽は強烈な光を放ちながら、どこから眺めようがものともしない神々しさで昇り始めました。
毎朝同じことの繰り返しなのに、この日の朝日は特別のように感じました。
そして2021年がよい年でありますように、とお祈りすることができました。
誰とも会わず淋しい正月でしたが、それゆえ初日の出を見に行くことができて良かった、と気持ちを切り替えています。

年末年始から始まる感染拡大や緊急事態宣言、医療崩壊、自宅療養者の増加、など重いニュースばかりが伝わってきます。
60代でもあり慎重派でもある私は、再びステイホームを実行せざるを得なくなりました。
どこで線を引くかというのは、人によって違うので難しいですよね。
自分で情報収集して分析して、何が自分に合っているのか判断しながら行動するしかないと今は考えています。
本当は、人とそのことについてもいろいろ話をしてみたい。
感じることを互いに話してみたい。
ときどき人恋しくなって、寂しさが増すことがあります。
でも今は一人で考えて、自分を信じて行動するしか方法はありません。
これからも続くであろう感染症のある暮らしを 生き方を含めてどのように変えていかねばならないのか考えるべきときだ、と思っています。

今年は、これまで読みそこねていた名作や大作といわれる小説や歴史小説に挑戦してみたいと思っています。
またネット配信で優れた映画やドラマをたくさん観ようとも思っています。
今だからこそできる贅沢かもしれませんね。

人との交流は望むことができないけれど、四季折々の自然との交流を愉しんでみたいと思っています。
年末に、すっかり忘れていた花の球根をたくさん植えました。
遅すぎたのでうまく育ってくれるかどうか分かりませんが、色とりどりの春の開花を楽しみに待つことにしています。
最近は空を見上げるようになりました。
晴れた日の青空がとても美しく、雲が輝いて刻々と形を変えて流れていくさまを仰ぎ見ていると、コロナ禍であることをしばし忘れます。
小さな庭を訪ねてくれるメジロやヒヨドリにも心癒されます。
とくにメジロは人懐っこくて、私が庭に出ても平気で餌のミカンをついばんでいます。
朝になると餌をせがんでチッチと鳴く声にも自分のペットのように癒されています。

本当は人と話がしたいです。
家では夫がいても言葉を交わすことがないので、一人暮らしも同然です。
「今は仕方がない」と自分をだましだまししながら憂鬱な気分に陥らないように、自分を奮い立たせているような状態です。

カサンドラ症候群の一番の苦しさは孤独です。
子供さんがおられる方はなおさらで、一人で全てを抱えて奮闘しなくてはなりません。
誰も助けてくれない。
コロナ下に於いては、いっそうのこと様々な問題もふりかかり孤独を深めてしまうかもしれませんね。
その大変なときにあじさい会を開催できないことは、本当に遺憾です。
ですが、どうか参加されたときの方々のお顔を思い出し、一人でないことを思い出し、夫さんとは距離を保ち振り回されることなく常に冷静でいられるように、と願ってやみません。
皆さまにとって、よい2021年となりますように。

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