9月22日
先週から川沿いの土手に彼岸花が咲き始めていました。
お彼岸の時期と重なるように、今日は鮮やかだった赤の花色が少しだけ褪せていました。
何の気配もないところに突然花茎が伸びて花だけを派手に咲かせる彼岸花が、私はむかしから好きでしたが、どういう訳か不吉な花の烙印を押されているようで、大っぴらに愛でることが憚れるような気がしていました。
でもそれは毒があるからとか、お彼岸の墓参りの時に毒々しく咲いているからとか、人々が勝手に解釈したものですよね。
自分が好きなモノは、迷信や人の言葉に左右されずに自分の感覚で受け入れよう、と思い直した今年の秋でした。
皆さん、お元気でしたか?
今年の夏はコロナ感染拡大のニュースに振り回されました。
今まで経験しなかった感染者数を記録し、自宅療養者の数が増え続け、誰にも診てもらえず病状が進行してしまうことが怖ろしいです。
現在は感染の波は徐々に減り始めていますね。
昨年コロナ感染が拡がり始めたころ、専門家が波は何回もやってくる、と解説していました。
でも私は俄かには信じられなかった。
そんな長い期間、何度も感染の波にさらされるなんて、収束には3~5年かかるなんて…
それほど長く何度も危機に陥るとは、私には想像できなかったです。
ところが今では、また波がやって来ることを他の国の感染状況を見ても、日本の状況を振り返っても、予想できるようになりました。
60代の私は家でじっとしていればよいけれど、若い人たち、現役の世代の人たちにとっての大切な貴重な時間が、不自由になっていることがとても気がかりです。
この夏はちょっとした問題が起こり、私は考え込んで悩む時間が多かった。
過去の出来事を思い出したり、将来に起こることを案じてみたり、自分の気持ちはどうなのか何度も確かめてみたりの作業を 夏の間じゅうしていた気がします。
遠くに暮らす成人した子供たちにも話したり、親戚の人にも電話してみたり、友人にも相談したりしながら、ようやく気持ちも定まり悩むことから解放されました。
先ず初めに夫に告げるべき家族の問題でしたが、彼からの意見も感想もないのは分かっていたので、自分の方針を決めてから、その問題について伝えました。
彼は「ひぇーっ!」と素っ頓狂な声を発しただけでした。
それだけ。
言葉でも声でもなくて、目の前にカエルが飛び出してきてびっくりして発するような「ひぇーっ!」と同じでした。
普通だったら、理由を聞いたり、どんな気持ちなのか尋ねたり、他の家族の意見はどうなのかと心配したり、などなど聞くこと考えることはたくさんあるはずです。
でも「ひぇー!」だけでした。
それ以降も何もなし。何ごともなかったように彼は日常をこなしています。
家庭を築いている30代の息子が心配して私に電話してくれた時に
「それでお父さんは何と言っているの?」
と聞きました。私は
「お父さんには伝えたけど、何の反応もなし。意見も感想もなし。」
と答えました。すると息子は
「そんなわけないやろ!お父さんだって心配して、ちゃんと考えているに決まっている!」
と母親の私を呆れたように叱りつけました。
(息子よ、そんなわけあるんだよ)と告げたいところでしたが、12歳までしか父親と一緒に暮らしたことがない息子が知るはずもありません。
私は久々に、人々のこういった反応に長年振り回されてきたのだな、と思い出しました。
家族に無関心なはずはない、黙っているけどちゃんと考えている、口には出さなくても理解してくれている、ちゃんと見ていてくれる、などなど。
夫のことで悩んで相談する度に、親切な人たちからこのような言葉で励ましてもらいました。
そのあと、いつも自分を責めていたことも。
今は夫との関係で傷ついたり辛い気持ちになることは全くありません。
夫の事情がよく分かっているので、彼にできないことは期待しないからです。
その代わり、彼が得意とすることを頼むようにしています。
彼のできることを見極めて、気持ち良く共同生活できるようにするのが今の課題です。
それは概ね上手くいっています。
残念ながら、他のご夫婦とはひどく異なっていて理解されないだろうけれど、それで上手くいっていれば他と比較することは無意味だと思っているのです。
お彼岸の時期と重なるように、今日は鮮やかだった赤の花色が少しだけ褪せていました。
何の気配もないところに突然花茎が伸びて花だけを派手に咲かせる彼岸花が、私はむかしから好きでしたが、どういう訳か不吉な花の烙印を押されているようで、大っぴらに愛でることが憚れるような気がしていました。
でもそれは毒があるからとか、お彼岸の墓参りの時に毒々しく咲いているからとか、人々が勝手に解釈したものですよね。
自分が好きなモノは、迷信や人の言葉に左右されずに自分の感覚で受け入れよう、と思い直した今年の秋でした。
皆さん、お元気でしたか?
今年の夏はコロナ感染拡大のニュースに振り回されました。
今まで経験しなかった感染者数を記録し、自宅療養者の数が増え続け、誰にも診てもらえず病状が進行してしまうことが怖ろしいです。
現在は感染の波は徐々に減り始めていますね。
昨年コロナ感染が拡がり始めたころ、専門家が波は何回もやってくる、と解説していました。
でも私は俄かには信じられなかった。
そんな長い期間、何度も感染の波にさらされるなんて、収束には3~5年かかるなんて…
それほど長く何度も危機に陥るとは、私には想像できなかったです。
ところが今では、また波がやって来ることを他の国の感染状況を見ても、日本の状況を振り返っても、予想できるようになりました。
60代の私は家でじっとしていればよいけれど、若い人たち、現役の世代の人たちにとっての大切な貴重な時間が、不自由になっていることがとても気がかりです。
この夏はちょっとした問題が起こり、私は考え込んで悩む時間が多かった。
過去の出来事を思い出したり、将来に起こることを案じてみたり、自分の気持ちはどうなのか何度も確かめてみたりの作業を 夏の間じゅうしていた気がします。
遠くに暮らす成人した子供たちにも話したり、親戚の人にも電話してみたり、友人にも相談したりしながら、ようやく気持ちも定まり悩むことから解放されました。
先ず初めに夫に告げるべき家族の問題でしたが、彼からの意見も感想もないのは分かっていたので、自分の方針を決めてから、その問題について伝えました。
彼は「ひぇーっ!」と素っ頓狂な声を発しただけでした。
それだけ。
言葉でも声でもなくて、目の前にカエルが飛び出してきてびっくりして発するような「ひぇーっ!」と同じでした。
普通だったら、理由を聞いたり、どんな気持ちなのか尋ねたり、他の家族の意見はどうなのかと心配したり、などなど聞くこと考えることはたくさんあるはずです。
でも「ひぇー!」だけでした。
それ以降も何もなし。何ごともなかったように彼は日常をこなしています。
家庭を築いている30代の息子が心配して私に電話してくれた時に
「それでお父さんは何と言っているの?」
と聞きました。私は
「お父さんには伝えたけど、何の反応もなし。意見も感想もなし。」
と答えました。すると息子は
「そんなわけないやろ!お父さんだって心配して、ちゃんと考えているに決まっている!」
と母親の私を呆れたように叱りつけました。
(息子よ、そんなわけあるんだよ)と告げたいところでしたが、12歳までしか父親と一緒に暮らしたことがない息子が知るはずもありません。
私は久々に、人々のこういった反応に長年振り回されてきたのだな、と思い出しました。
家族に無関心なはずはない、黙っているけどちゃんと考えている、口には出さなくても理解してくれている、ちゃんと見ていてくれる、などなど。
夫のことで悩んで相談する度に、親切な人たちからこのような言葉で励ましてもらいました。
そのあと、いつも自分を責めていたことも。
今は夫との関係で傷ついたり辛い気持ちになることは全くありません。
夫の事情がよく分かっているので、彼にできないことは期待しないからです。
その代わり、彼が得意とすることを頼むようにしています。
彼のできることを見極めて、気持ち良く共同生活できるようにするのが今の課題です。
それは概ね上手くいっています。
残念ながら、他のご夫婦とはひどく異なっていて理解されないだろうけれど、それで上手くいっていれば他と比較することは無意味だと思っているのです。
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